システムアーキテクト試験の勉強方法・攻略方法
システムアーキテクト試験(SA)の勉強法・攻略法について、解説します。
■システムアーキテクト試験とは?
IPAが主催する、情報処理技術者試験の一つです。
試験のレベルとしては、高度情報処理技術者試験…つまり、情報処理技術者試験の中でも最難関の一つに位置付けられています。
システムアーキテクト…つまり、システム開発の上流工程のスペシャリストのための試験となります。
試験の概要や形式等については割愛させていただきます。
詳しくは以下のリンクからどうぞ。
試験の難易度としては、
毎年の合格率が10%強と、合格しにくい印象を受けます。
合格率低い…と思い、敬遠される方もいるかもしれませんが、
個人的には、数字より易しい難易度だと考えています。
他の高度情報処理技術者試験にも共通して思うことですが、
勤める会社の方針で、半強制的に試験を受けている人もいれば、
ただ何となく申し込んでいる人もいたり…
つまりほとんど勉強せずに、試験に臨んでいる人が多い印象があります。
あくまで個人的な意見ですが、
全受験者がまじめに準備すれば、もっと多くの方が合格してもおかしくない試験と思っています。
準備すれば…と軽々しく書きましたが、
SEの我々に、潤沢な時間がないことを、私は知っています。
時間がない方や、何から手をつけたらいいかわからない方のために、
私の勉強法・攻略法を紹介します。
(午前Ⅰについては割愛させていただきます。)
「合格」することが目的であり、システムアーキテクトの習熟を希望される方には、
気に食わない内容になるかもしれません。
あくまで私のやり方であり、参考程度ということで。
■システムアーキテクト試験の勉強準備
私は数年前にシステムアーキテクト試験に合格しました。
必要最低限ということで、ギリギリの点数での合格でした。
試験準備にかけた期間は約2か月です。
総勉強時間に換算すると、50時間程度となります。
用意したものは、参考書1冊のみです。
中には、午前Ⅰ・Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱとそれぞれで参考書を用意する方もいますが、
個人的には参考書は1冊で十分と考えています。
理由としては、複数の本を読む時間が取れないという点につきます。
数ある参考書の中から、私が選んだ参考書は
技術評論社さん出版の
「システムアーキテクト 合格教本」 です。
平成30-01年度 システムアーキテクト合格教本 (情報処理技術者試験)
- 作者: 金子則彦
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2018/02/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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どの参考書でも良いとは思いますが、
私が気を付ける参考書選びのポイントは以下の通りです。
① 午前Ⅱ~午後Ⅱまでの、すべての形式を網羅している
② 午後Ⅰの練習問題として用意されている過去問が新しい
③ 午後Ⅱの過去問の学習ソフトが付属している
①について
前述のとおり、一冊ですべての要素が備わっていることが望ましいです。
②について
いくつかの参考書を見てみると、
やたらと古い練習問題ばかりが収録されているものがあります。
ITの技術は日々進歩が著しいです。
試験で出題されるシステム開発は、ウォーターフォールモデルを使ったものが多く、
基本は変わらないかもしれませんが、扱う題材が時代に合いません。
傾向を知る上でも、できるだけ年代に近い問題に慣れておいた方が得策です。
③について
プロジェクトマネージャ試験などには「過去問道場」なるサイトで、
無料で過去問が勉強できるサイトがありますが、
2019年5月現在、システムアーキテクト試験にはそのようなサイトはありません。
IPAのサイト等から過去問を入手して勉強してもいいですが、
自分がどの問題で間違えたかを記録したり、すぐに解説を確認するために、
学習ソフトが必須となります。
2か月間を60日換算すると、勉強時間の内訳は以下の通りです。
・試験60日前~40日前
午前Ⅱ
・試験40日前~20日前
午後Ⅰ + 午前Ⅱ(8:2の割合)
・試験20日前~当日
午後Ⅱ + 午後Ⅰ + 午前Ⅱ(8:1:1の割合)
具体的な勉強法・攻略法は次のとおりです。